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論理は思考を深め、それを他者に伝達するのに非常に便利なツールですが、基本的にはある前提の範囲内で、徐々に可能性を絞っていくことで一つの答えに到達する技法と言えます。つまり最初に設定した前提（しかも論を進める前の最も解像度の粗い状態で設定した前提）の範囲を超えることは無く、これが「正しいけれど、ありきたりでつまらない」という、競争優位性に乏しい戦略を爆誕させる原因です。
一方感性（直感、クリエイティビティ）は、論理の穴やそもそも論に気づいたり、データが示せない因果関係を発見することなどには大きな力を発揮します。優れた小説が非言語の情景やイメージを脳内に再生させるように、あるいはごく短い名言が豊潤な示唆を含んでいたりと、創造的なアウトプットは必ずそのシンプルないでたちに反して大量の情報を格納することができます。これは虚構を共有する生き物である人間の情報共有と団結において非常に便利です。しかし、それが先見の明なのかただの思い込みなのかは、判別が難しいところです。それなのに「デザインコンサル」を標榜する会社がしばしばデータやファクトを軽視したり、論証を怠る傾向にあるのは業界の課題と感じています。
ならば論理と感性の両者を行き来することで、最大のパフォーマンスを発揮しようというのがStudiesのスタンスです。それゆれ、私たち単体でその両方を担う場合もあれば、論理色の強いプレーヤーや、私たちとは別のクリエイティビティを持ち合わせたプレーヤーと協業する場合もあります。